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フケンゼンセイテキコウイ :: 2015/02/10(Tue)

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" 不純異性交遊 " をしないための授業です、と、保健体育の女の先生がけわしい顔で言い、付け加えるみたいに、今は " 不健全性的行為 " とも言います、と言った。
なぜかというと、相手が異性だとは限らないからです、と、あいもかわらずけわしい顔のまま、しかしどこか面白いことを言うみたいな顔でそう説明した。
口元が、やや緩まっていて、まるでばかにしているような感じ。



不健全性的行為か、と俺は思い、エッチすることに健全な瞬間なんてあるのだろうか、と、疑問というか仮説を頭の中でうちたてる。
欲望なんてだいたい不健全なものだ。
それでもそれを適当に満たして、やり過ごしていくしかない。
同意と避妊さえあれば、問題ないと思うけれど、こどもは同意じゃなくて " ノリ " だし、避妊よりも " 好奇心 " だろうことも分かるので、こういう授業をするのもしょうがないことなんだろう、と、冷めたコーヒーみたいにひややかな強い苦味が、交感神経のすみずみまでゆきわたるように、保健体育の女の話を聞いた。



平成十六年で、俺は十四歳だった。
オナニーは毎日していた。





14:16。
BGMは、細野晴臣で『Cow Cow Boogie』





信じられないだろうけれど、俺はあのころ、童貞だったくせに女の子のおっぱいを触ったことがある。
正確にいうと、おっぱいを揉んだことが、ある。



夏で、俺たちはケンスケというA組の男子の家にいた。
夜で、蒸し暑い日だった。
ケンスケと俺の他に、ユウキと、C組のナオコ、そしてB組のニッタがいた。
ニッタは下の名前を " 愛梨 " といって、かわいらしい名前と対照的に、細すぎる目は笑うと粘土に切りこみが二本入っているんじゃないかと思うほど無くなるし、鼻が低くて唇のうすい、おとなになったら「幸の薄そうな顔」といわれるだろう要素をまんべんなくもった女で、地黒であろう肌は年中健康的な小麦色で、お世辞にもかわいいとは言えない。



ニッタは快活でよく笑った。
笑うと、間寛平に似ている。



その日もニッタは終始ご機嫌で、たいくつな田舎で暇を持て余していた俺たちは、ケンスケの家で「王様ゲーム」をすることになった。
田舎の中学生のくせに、いっぱしのおとなみたいに皆が煙草を喫い、(どこで万引きしてきたのか知らないけれど)ビールやら缶チューハイやらがごろごろ並んで、思い思いの酒をのみながら、気分が高揚していくのをとても抑えられない。
俺はビールと梅酒をのみながら、そこがまるで楽園なんじゃないかと感じた。
友だちとこうして " 悪い事 " をして、ばかみたいな酔っ払い風情で世の中を舐めくさったみたいにどんちゃん騒ぎをする自分たちを、ひどく満ちたりた気持ちでながめているような気がした。



「は~い王様ゲームやるぜ~!!」
ケンスケが言って、どこから出してきたのだろう割り箸にアルファベットを下手くそな字で書いていく。
「ウチ、王様がいい~!」
ニッタがじたばた騒ぎながら言い、酒のせいで紅潮したほっぺたが気の毒になるくらい真っ黒くみえた。



ウチ王様~ウチ王様~と騒ぐニッタを爆笑しながら、女ってみんな一人称が「ウチ」だよな、と思って、それがなんとなくおもしろくてまた笑った。
最初に王様になったのはユウキで、ケンスケとナオコがぎこちなくキスをし、次の王様はナオコで、今度は俺とケンスケがキスをする羽目になった。
ただのキスじゃなく、ディープキスを。
ケンスケはわかりやすいくらい嫌がり、直前までぎゃあぎゃあ騒ぐので、うるさかった。
俺だってお前なんかとキスしたくないよ、と思いながら、さっさと済ませようと促す。
渋々とケンスケが俺に近づき、唇が触れるか触れないかの微妙な位置で舌をちろちろ出した。
俺もそれに応えて、舌の先でちょろちょろっと、ケンスケの舌を舐める。
すぐに離れて、ケンスケが爆笑した。
くっきり二重で顔がちいさいのに、なんとなく全体的なパーツが大雑把なケンスケは、女好きのくせにまだ童貞だ。



次の王様がケンスケで、彼が命令したのは、「BがCのおっぱいを揉む」だった。
Bが俺で、Cがニッタだったので、周りはにわかに色めきたつ。
ニッタも、やぁだぁ~! と大袈裟に言いながら、ちっとも拒否していないふうに高らかに笑ってビールを口に運ぶ。
別にニッタのことは好きでもなんでもなかったけれど、女の子のおっぱいを、一応は公然と触ることのできる機会に、俺はすくなからず動揺したし、何に対するものなのかはわからなかったが、期待した。



ヒューッ!ヒューッ!とケンスケやユウキが喚くなか、俺はニッタに「行くぞ」と声をかける。
ニッタは近くにあったベッドに寝転がりながら、「ど~ぞぉ~」と、間の抜けた声でこたえた。
ニッタのTシャツの中に、おそるおそる手を入れた。
しまむらとかで買ったんであろうペラペラのTシャツが手の甲をすべっていく感触が生々しくて、どきどきする。
ニッタはすっかり酔っ払っていて、あー、とか、うー、とか、何だかわからない声をあげながらされるがままだった。
ブラジャーに指が当たって、そこなのだとわかった。
ケンスケやユウキが何やら言っているけれど、全然聞こえない。
俺は手のひら全体じゃなく、五本の指の第三関節あたりだけでニッタのおっぱいを掴み、二、三回揉んだ。
すこし荒々しい感じで、力をこめて。



あ~ん、とニッタが笑いながら言って、周りも爆笑した。
俺もこらえきれずに爆笑してしまう。
初めて触ったおっぱいが、王様ゲームでのそれだなんて、ひどくシュールでばかばかしいことに思われた。
実際いま考えても、ばかばかしいことだと思う。
王様ゲームで憶えていることは、この時と、この後のユウキとナオコのキスくらいだ。
また王様になったケンスケが「AとDは30秒間ディープ!!」と宣告し、それの該当者が彼らだったのだ。
ユウキの舌がナオコのそれと絡まり合うのを見ながら、篠田さんが知ったらどうなるだろう、と、俺は意地悪なきもちで考えた。



ユウキは目を閉じて、暑いのか上半身裸でナオコとキスしていた。
今まで見たこともないくらいセクシーなその姿に、俺は酔いも忘れて見入ってしまう。
なぜか少しだけ、ナオコを羨ましいと思いながら。





こんなこともあった。



その日俺の家に遊びにきていたフミヤとアヤコはまあまあ付き合いの長いカップルで、なんで「まあまあ」かというと、別れたりくっついたりを繰り返していたからだ。
付き合ってはよくわからない理由で別れて、またよくわからない内に元の鞘におさまっている。
そんなカップルだった。



フミヤはA組の男子で、テニス部だからかおそろしいくらい日焼けした肌が、彼のほっそりした体躯と不釣り合いだった。
感情の起伏というか、テンションの上がり下がりの激しい奴で、なんでもノリで決めてしまう。
気分がよければ嫌いな奴にもすごく親しげな雰囲気でハイタッチをしたり、くだらない冗談を言い合ったりするのだけれど、そうでないときの彼は、ゾンビのように顔から生気がごっそり抜け落ちる。
そうして話し方にも抑揚がなくなり、ものすごくだるそうにするので、こいつは躁状態のときも鬱状態のときも扱い方がむずかしいな、と、思っていた。
アヤコはD組の女子で、おなじテニス部でもある。
うちの学校の中では、いちおうレベルの高い女子で、くりくりした大きな目と、三つ編みにした髪がトレードマークだった。
なんでだかはわからないけれど、アヤコはフミヤにべたべたに惚れていて、休み時間のたびに会いにフミヤの教室まで行っていたようだったし、ばかみたいな甘い文言が並んだ手紙を、しんじられない熱意を持って書くような女だった。



だからなのか、学校では彼らを「おしどり夫婦」と呼ぶ向きもあって、いわば定番のふたり、という印象だった。
彼らが互いを無視しているときは、みんながそれを面白がって注視したし、彼らが人目をはばからず廊下や教室でいちゃついているのは、もはや名物だった。



「体の相性がいいんだよな」
フミヤはアヤコとの関係を、そう説明した。
中学生の分際で体の相性うんぬんなどというのが分かるのか果たして疑問だけれど、フミヤは以前から他の学校に、セフレがいるとか、年上の女と " ヤってる " などという噂もあったので、あながち嘘でもなかったのかもしれないと、今なら思う。
「体の相性だけかよ」
俺がそう聞くと、フミヤはあいまいに答えを濁すか、ストレートに「好きだからに決まってんじゃん」と言うときもあった。
すべては彼の気分次第だ。



だからその日、遊びに来ていたふたりが俺の部屋にこもって出てこないな、と気付いた時に、どうして " そういうこと " を想像できなかったのかわからない。
とにかく、俺はリビングでひとりでテレビを観ていたし、母親は仕事でいなかったし、妹もいなかったので多分友だちと遊びにでも行っていたのかもしれない。
ふたりがなかなかこっちに来ないな、と思って、様子を見にいくと、部屋は電気が消されて真っ暗だった。
ご丁寧にカーテンまで閉め切っている。
ドアを開けたときにリビングから差し込んだ光りが、俺のベッドに横なっているふたりを照らしだした。
フミヤがにやにや笑いながらこっちを見て、「おう」と言ったので、まったく俺はそんな想像はできなかった。



「何やってんだよお前ら」
肩まで布団をかぶったふたりは、なんとなく奇妙ではあった。
アヤコは顔を隠しているし、フミヤは「おう」と言ったっきり、にやにやしたまま黙っている。
「なんで布団かぶってんの?」
そう言って俺がふたりに近寄り、勢いよく布団を剥いだ。
その下で見えたのは、下半身を露出したふたりで、リビングから漏れこむ光りでもそれがふたりの生足だとよくわかった。
真っ黒な足と、真っ白な足が絡みあっていた。



俺はすぐに布団を戻す。
何を言ったかは憶えていないけれど、ともかく何かを言ってそのまま部屋から出たのは憶えている。
俺の部屋なのに、なぜかその瞬間彼らに気を遣ってしまった。
俺のベッドでエッチしていたふたりなのに、である。



そう間を置かずにふたりが出てきて、フミヤが「悪りぃ悪りぃ」と言いながら俺の横に腰をおろした。
アヤコも「ごめんね」と言い、ふたりの言い方がまるで誠意のこもっていないそれだったので、俺はおもわず笑ってしまう。
「何やってんだよお前ら」
そう言って笑う俺に、ふたりがつられて笑いながら「ごめーん」とまた言った。
「我慢しろや」
と俺が言って、フミヤが「我慢できなかった」とこたえたので、俺はまったくばかばかしい気持ちになる。



性教育をしたって、猿は猿だ。
あの保健体育の女教師がいくら真剣な顔つきで避妊の大切さや性の仕組みを教えたところで、思春期の恋する不良カップルの前にはすべて無意味なのだ。
盛りのついた猿や犬のように、アダルトビデオで仕入れたのであろう前戯やらを試したくてうずうずしている。
猿に教育するには、もっと根気が必要だな、と思いながら、俺はどうでもいい気持ちになって、とりあえず彼らの何らかの " 汁 " が、俺のベッドに付いていないことだけを祈った。





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comment

凛さん

コメントありがとうございます!滅多にコメントつかないブログなので嬉しいです。笑


今思うと笑い話なんですけど、当時はほんと若かったし馬鹿だったなーって書きながら思いました。
前半のエピソードでは、ほんとうはユウキともディープキスしたんですが、あえて書くのはやめました。
揉んだのはあの一度きりでだったので、それ以来触ってませんけどね。笑
お母さんにバレちゃったらそれは怒られますよ!笑
  1. 2015/02/11(Wed) 11:53:29 |
  2. URL |
  3. しょご #-
  4. [ 編集 ]

コメント返し出来ていなくてすみません(>_<)
落ち着いたら返します(^-^)

不覚にも(?)この記事を読んで
想像を膨らませて興奮しました(笑)
けど前半の出来事なんかは
今思うとかわいいと思いました(*^^*)
ちなみに僕も14で当時の彼女の胸を揉みましたw
家に連れ込んだのでお母さんに
めちゃくちゃ怒られました(~_~;)
  1. 2015/02/11(Wed) 11:01:03 |
  2. URL |
  3. 凛 #-
  4. [ 編集 ]

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