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寄りかかれるひと :: 2015/02/21(Sat)

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俺の彼氏は、ときどき老人なんじゃないかと思うときがある。



見た目が老けているわけではないし(どちらかというと、それはもうすごい熱意を持ってスキンケアしている。それの賜物なのか、たまに彼の同級生だというひとを見かける機会があると、彼がいかに若さを保っているか、よくわかる)、説教くさいというのともちがう(説教くさくはないけれど、ときどきひどく正論じみたことを言ってひとを追い詰めるきらいはあるけれど)。



老人っぽいというのは、おなじ話をくりかえし話して聞かせる、という意味で。
以前話したことでも、しばらく経つと蒸し返して事の詳細を微にはいり細にうがって説明する。
もちろん彼も、前に話したことがあるとわかって話している話題もあれば、そんなことすっかり忘れておなじ話をしているときもある。



しかも言い回しや話すときのテンションまで一寸の狂いなく、最初のときとおなじなのだからすごい。



今日は、スーパーで見かけたどら焼きの話を聞かされた。
おととい、たまたまスーパーでそのどら焼きを見たとき、彼は買おうかどうしようか「超迷った」らしく、生地たっぷりに詰まった餡のなかに栗がひとかけら入っていて、それが " 丸々一個ではなく半分に切られた状態で三つ入って一パック " だったらしい。



「180円もするんだよ!高くない?」
彼はそう言って悔しそうな表情をつくり、おおげさな身振り手振りでそのどら焼きがいかにおいしそうだったかを説明する。
どら焼きの相場なんて俺にはわからないけれど、一個じゃなく半分の状態が三つ、というのはたしかにちょっと迷うかもしれないとも思った。
結局彼は、そのどら焼きの横にあった、 " 丸々の状態で入った " 五個入り三百円のほうを買ってきたわけだ。
それはもちろんおいしかったけれど、彼はまだ、例のどら焼きが引っかかっているらしい。



昨日、二回ぐらいは聞かされたおなじ話を、さっきまた説明してきた。
悔しそうな表情をつくって、おおげさに、おなじテンションで。





18:46。
BGMはない。





たとえば彼は、むかし付き合った男のことや、セックスした男のこと、好きだった男のことや、学生時代の思い出なんかをつぶさに聞かせたがる。
一度聞いた話でも、彼はおもいついたときにしつこく同じ話をするので、ときどきうんざりして、ときどき呆れる。
こういうときの彼は、絶対にわざとだとわかっているから。
ほとんど嫌がらせなんじゃないかと思って、彼のある種の記憶力というか、発想力というか、ともかくそういうものに感心してしまう。



そのうえ、ときどき机の引き出しをあけたついでみたいに、
「昔の男とのプリクラみる?」
などと言ってくるのだ。
ほんとうに、信じられないことに。
「みないよ!」
と、もちろん俺はそっけなく答えるけれど、彼のからかうような顔をみて、このひとは俺を嫉妬させたいのだろうかといぶかしむ。
多分、嫉妬させたいか、俺の反応をみて面白がっているかのどちらかだ。
そうでなければ、普通、言わないでしょ、そんなこと。
だいたい、昔のプリクラをとっていてもいいけど、俺に言うなよ、と思います。





嫉妬っていうのは、厄介なうえに疲れる。
ばかみたいな熱量で腹立たしい気持ちにさせられるし、落ち着いたあとの冷静さで思い返してみると、今しがたの自分の幼稚さに腹が立つ。



嫉妬するにしては、すこしだけ長くいっしょに居すぎだと思うけれど(もうすぐで、彼とつきあって五年になる)、年月の長さがもたらす変化なんてたかが知れているような気もしてくる。



たとえば、セックスレスになったカップルが関係を続けていく上で、それがプラスに働くかマイナスに働くかなんて、それほど重要な事柄じゃないと俺は思います。
セックスするためにひとと付き合うんじゃないし、ひとと付き合ったから、セックスは必須事項だという考え方も、俺にはピンとこない。
そもそも、セックスってそんなに大切なのか? と、思うんです。笑
だって、ずっといっしょに居て、最初のころのようなドキドキや興奮を維持できるとも思わないですし、コミュニケーションの方法なら他にもたくさんありますよね。
手を繋ぐ、とか、寄りかかる、とか、キスする、とか、いっしょにご飯を食べる、とか、いっしょにテレビを観ながら好き勝手なこと言ったりとか。



少なくとも、俺と彼はもう随分長いあいだ、まともにセックスしていません。
つまり、 " 最後までは " していない、ってことです。笑
でも、それで関係が悪くなったり、変わったりすることもなく、今日まで何とかいっしょに居ます。
たまに喧嘩はしますけど、基本的には仲良しだと思っていますし、二十四時間のうち仕事しているあいだ以外は、ほとんど彼といっしょなので、「恋人」というより「老夫婦」って感覚にちかいのかもしれないです。



多分、価値観が似てる部分が多いんだろうと思います。
彼も俺も、「セックスする前段階が面倒くさい」というタイプで、「オナニーすれば性的な衝動なんて治まる」から、ことさら面倒な手順をふんですることでもないのかな、と。
もうセックスに情熱を傾けるような初々しい関係でもないですしね。笑



それでも、今のこの状態で俺は満足しています。
セックスがないのは、まぁときどき悶々とすることもあるけれど、そのときは右手に頑張ってもらっています。
彼は彼で、きっと、パソコンでエロ動画でも観てるでしょうし。笑





セックスするよりも、いっしょにテレビが観たい。
セックスするよりも、いっしょに座って話がしたい。



セックスするよりも、ただ寄りかかっていたい。





彼がときどき、昔の男のことや経験したセックスのことを話して、嫉妬を誘おうとしても、所詮そんなの、ただの過去だ。
過去を持ちだしてきて、いくら俺を嫉妬させようとしても、心を掻き乱そうとしても、俺を傷つけることなんてできない。



一時の怒りを買うことはできても、嫉妬した俺をみて彼が満足げに笑ったとしても、いま、彼といっしょに居るのは俺だ。
俺は憤然と、彼の忌々しい過去の話を聞き流す。
それなりに長いあいだいっしょに居ても、面白くないことにかわりはないけれど。



そのうち、また、彼が昔のことを蒸し返して、とくとくと話して聞かせるまでは、この嫉妬心はしまっておこうと思う。
きっとそれは、そう遠くはない気がする。
子どもじみていて、思いついたときに自由に昔のことを語りだすような、そんなひとだから。






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